子どもの便秘は、一般的に良いとされる便秘の解消方法を試しても、改善されない事があります。
・食物繊維を意識した食事
・ヨーグルトやオリゴ糖をとる
・十分な水分補給
・運動をする
特に慢性的な便秘症で悩まされているお子さんは、これらのことを試しても変化が見られないことが多いかもしれません。
「便秘で病院に行くなんて・・・」と思ってしまい、子どもを病院に連れて行かずにどうにか便秘を解消できないか、と思う方の気持ちもわかります。
でも、便秘状態を長引かせても状況が良くなることは少なく、悪化していくことが多いです。
今よりも状況が悪化する前に、小児科や便秘の専門医を早めに受診することをおすすめします。
小児科外来(便秘外来)の診察や治療の内容
便秘外来を受診したことが無いと、便秘外来の診察はどんなことを聞かれるの?どのような治療をするの?と不安に思ってしまいがちです。
小児便秘外来に2年間通院していた甥っ子の体験と、さいたま市立病院・小児外科医である中野美和子先生の著書「赤ちゃんからはじまる便秘問題―すっきりうんちしてますか?」を参考に、診療の様子や治療内容をまとめました。
診察の流れや診察内容
流れ
- 問診
- 触診
- 検査
※診察の流れや診察内容は医療機関によって異なりますので、あくまでも参考にする程度にしておいてください。
まず初めに一般的な小児科や病院で受診する時と同じように、事前に問診票に記入したり医師による問診が行われます。問診では、細かいことを聞かれます。
- どのような症状か
- 便秘になったのはいつか
- 行った便秘の対処法、その効果
- 下剤の服用がある場合、種類と服用期間
- 便の状態や排便の様子、排便の回数
- 食事内容、生活の様子
- 既往症や持病について
医師が子どもに聞くこともあると思いますが、お子さんが小さい場合は保護者が中心となって答えることになりますので、普段の様子をよく観察してメモを取っておくと安心ですね。
病院は緊張するという方は、事前に返答を考えておくとスムーズに答えられると思います。
次に触診や聴診が行われ、肛門近くに便が溜まっている状態かどうか判断し、治療方針に役立てます。
検査は、腹部のレントゲン撮影や超音波検査が行われ、詰まっている便やガスの様子が目に見えます。
また、必要に応じて血液検査や大腸検査が行われることもあります。
どのような治療が行われるのか(機能性便秘の場合)
治療の仕方は医療機関によってさまざまな方法で行うと考えられますが、中野医師によると以下のような治療を行うようです。
- 溜まっている便を出す(便塊除去)
- 再度便が溜まらないように治療する(維持治療)
直腸に便が溜まっている場合、便の塊を体外へ出します。
便の溜まり方が軽ければ内服薬で対処し、重ければ浣腸などで機械的に便を出します。
溜まっている便がある程度出たら、再び便が溜まらないように維持治療をします。
維持治療は生活習慣・排便習慣の改善や食事療法、薬物療法で行われます。軽い便秘症であれば、生活習慣・排便習慣の改善や食事療法が有効です。
便秘はひどくなる前に医師に相談しましょう
便秘は慢性化するとすぐには治らず、再発しやすいと言われます。
便秘の症状が軽ければ、正しい生活習慣を送ることや食生活の改善などで便秘が良くなることもありますので、便秘を甘く見ないで早めに医師に相談することをおすすめします。
かかりつけの病院などで診てもらい、一向に良くならない時は、専門的な小児便秘外来でセカンドオピニオンを受けるのも一つの手です。
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