便秘薬を使う前に知っておきたいこと

便秘が続くと、「すぐにでも出したい!」と下剤に頼りたくなることがありますよね。

ですが、頻繁に下剤を使っていると、腸の働きがどんどん弱くなってしまい、自然な便意すら感じにくくなってしまいます。

便秘薬自体が悪いわけではありませんが、「薬がないと出ない」状態になってしまうのは避けたいもの。まずは腸内環境を整えることから始めてみませんか?

初めての便秘薬、どう選べばいい?

初めて便秘薬を使うときは、できるだけ作用の弱いタイプから試すのが基本です。

たとえば、塩類下剤や膨張性下剤は腸への刺激が少なく、クセになりにくいとされています。

便秘薬の種類と特徴

  • 塩類下剤:腸に水分を集めて便をやわらかくし、自然な排便を助けます。
  • 膨張性下剤:便のかさを増やすことで腸の動きを促し、スムーズな排便へと導きます。

便秘解消を目指すなら、まずは少量からスタートして、効果が出たら徐々に減らしていくのが理想的な使い方です。

整腸剤で腸内環境から整える

便秘解消には「出すこと」も大切ですが、「出しやすい体をつくること」も同じくらい重要です。

整腸剤は善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境を整えることで便通をサポートしてくれます。

ヨーグルトなどの発酵食品と同様に、整腸剤には乳酸菌やビフィズス菌といった生きた菌(生菌製剤)が含まれており、悪玉菌を減らしてくれるのです。

整腸剤の選び方と成分

整腸剤にはさまざまな種類があり、それぞれの成分によって働きが異なります。

成分名 主な働き
ビフィズス菌 大腸で善玉菌として働き、悪玉菌を抑える
ラクトミン 小腸で働く乳酸菌、悪玉菌の増殖を防ぐ
酪酸菌 ビフィズス菌の働きを助ける胃酸に強い菌
ゲンノショウコエキス 腸の働きを調整してくれる生薬
アカメガシワエキス 腸の粘膜を整え、善玉菌の定着を助ける

自分に合った整腸剤を見つけるためにも、薬剤師さんに相談しながら選ぶのがおすすめです。

便秘解消は生活習慣と整腸のWケアで

下剤を使う前に、まずは整腸剤を取り入れて腸のリズムを整えてみてください。

それでも便が出にくいときには、作用の弱い便秘薬を少量から始め、徐々に調整していきましょう。

便秘解消のカギは、「薬に頼りすぎず、腸が自分の力で動く環境をつくること」。

毎日の食生活や睡眠、ストレスケアも見直しながら、ゆっくりと腸活を進めていきましょう。

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