「また今日も出なかった…」そんな日が続くと、身体だけでなく気持ちも重たくなりますよね。
便秘は肌荒れやお腹の張りなどの不調を引き起こすことも多く、便秘解消は私たちにとって切実なテーマです。
医学的な明確な定義はないものの、一般的には「3日以上排便がない」もしくは「1週間に2回以下の排便」が便秘とされています。
しかし、人によって排便の感覚や習慣は異なるため、「私は便秘かな?」と気づかずに過ごしてしまうこともあるのです。
みんなはどれくらい排便してる?
便秘についてオープンに話せる人は意外と少ないですよね。でも、自分の排便リズムが平均と比べてどうなのか、ちょっと気になりませんか?
2003年に行われた大正製薬の「女性の便秘実態と排便意識調査」では、便秘を自覚している20~40代の女性800名を対象にした結果、約3割の人が「3日に1回」の排便ペースであることがわかりました。
私自身も以前は3日に1回でも「普通かな」と思っていましたが、夫から「3日も出てないなんて異常だよ!」と言われて、便秘に慣れてしまっていた自分に気づかされました。
排便の快・不快が大切
排便は回数だけでなく「スッキリ感」が大切です。毎日出ていても残便感があれば、それは立派な便秘ですし、2~3日に1回でもスッキリしていれば快便といえるでしょう。
便が腸内に長くとどまると、水分が吸収されすぎて硬くなり、切れ痔やいぼ痔の原因になることもあります。
また、便が滞留することで悪玉菌が増え、有害物質が発生しやすくなるため、腸内環境が悪化してしまいます。
理想的なのは1〜2日おきの排便。便秘解消を目指すなら、まずはこのペースを意識したいですね。
医療機関の受診が必要な便秘のサイン
以下のような症状がある場合は、ただの便秘ではなく病気が隠れている可能性があります。
- 激しい腹痛や不快感がある
- 血便や粘液が混ざっている
- 長期間排便がない
- 便の色がいつもと違う
- 息切れ、不眠、情緒不安定などの不調
- 便秘と下痢を繰り返す
これらの症状がひとつでもある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。大腸がんや腸閉塞、婦人科系疾患が原因で便秘が起こっていることもあるのです。
便秘を軽く見ないで、しっかり便秘解消を
私も一度、急性胃腸炎で激しい腹痛に見舞われたことがあります。布団の中で身をよじるような痛みで、朝まで眠れず、やっと病院に行ったことを今でもよく覚えています。
いつもとは違う痛みや違和感があるとき、私たちの身体はしっかりと「異変」を知らせてくれます。そのサインを見逃さず、必要なときにはお医者さんの力を借りることも、便秘解消の第一歩です。
生活習慣や食事の乱れによる軽い便秘であれば、自分で改善することもできますが、長引く便秘や不快な症状がある場合は、無理せずプロに相談してくださいね。
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